煙草に含まれる放射性核種ポロニウム210
最近公表された喫煙と肺ガンに関係性のあるニュースの中に、「喫煙者が煙草に含まれる放射性核種ポロニウム210を吸収することで、肺ガンの発症率が高まる」というものがありました。
この情報は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究者 Hrayr S. Karagueuzian氏らの報告によるものです。
研究チームによると、煙草業界は、今から50年以上も前の1959年には、煙草の中に放射性物質が含まれていると言うことに気づいていたと指摘しています。1964年には、発癌性のあるα線を出す放射性同位元素ポロニウム210であると言うことが特定されていたようです。
このポロニウム210というものは、ラドンガス(大気中に存在するもの)を通じて、煙草の葉の中に吸収されるほかに、生産農家で使われるリン酸肥料からも吸収されるようです。
UCLA研究チームは、産業界と学術界のデータを使用して独自に計算を行ったらしいですが、その結果が煙草業界で行われてきた調査と非常によく一致したそうです。そのデータによると、常習的な喫煙者の20~25年間での被ばく量は40~50RADになると言うことが明らかになっています。
ラドンガスの長期被ばくによる肺癌発症リスクは、25年間で、1000分の120~138になるとみられています。
煙草に含まれる放射線であるポロニウム210は、酸洗浄技術により有効に取り除くことが出来るそうですが、煙草会社は、この技術の採用を行わずに煙草を作ってきたのです。
この件に関しては、煙草業界側でコスト面や酸洗浄を行わないことでの環境への配慮等も根拠に挙げているようですが、理由はそれだけでは無いともいわれています。その理由で有力とされているのは、煙草に含まれるニコチンがイオン化することで、喫煙者の脳へニコチンが吸収されにくくなることが関係しているともいわれています。
煙草に対する依存性がなくなってしまうと、煙草業界としては売り上げを大きく左右しかねないということも関係していると思われます。
ただし、酸洗浄が行われた10日ということを言及するよりも、煙草に近づかないで生活していれば、特に気にする問題でも無いのかもしれません。煙草業界が裏でどんなことをやっていても、煙草を手に取り喫煙するのは、喫煙者本人の責任だと思います。
